2013年個人的大賞作品

今年もやってまいりました、私的エンタメ大賞。
ずっと継続してチェックしてるシリーズなどは除外して、昔からある作品も含めてあくまで私個人が今年読んだもの、琴線に触れたものを勝手に選びます。


★映画部門。「きっと、うまくいく」
エンターテインメントの粋を尽くした傑作。アイデア満載、笑って泣けて幸せな気持ちに包まれる。唯一足りないのはイケメン分だけど(笑)この映画の場合はイケメンじゃない方がいいのかも。でも、自由人ランチョーがとにかくカッコいいので、見てるうちにイケメンに見えてきます。DVDは滅多に買わないけど、これは買いたい……と思ったのに、アマゾン見たら品切れ状態。再入荷を待ちます。


★少年漫画部門。「斉木楠雄のΨ難
私が黒子にハマって以来旦那さんが毎週ジャンプを買ってくれるようになり、併せて読んでるうちにお気に入りに。ぶっちゃけ今年は黒子より楽しませてもらいました。(黒子は帝光編が残念すぎた。)同じくギャグ漫画の「坂本ですが?」と迷ったけど、毎週きっちり何かしら笑わせてくれた斉木君に大賞を贈らせていただきます。(←何様)ギャグ漫画でこのクオリティの安定感はほんとすごいと思う。中二病キャラの海藤がツボです。


★少女漫画部門。「LOVE SO LIFE
ラブリー双子を始めとするキャラ達や世界観、何から何まで可愛いほのぼの系。癒されます。
他には「ラストゲーム」「オオカミ少女と黒王子」「花君と恋する私」もキュンキュンできてよかった。


★少年向けラノベ部門。「ヒカルが地球にいたころ…」
源氏物語のパロディ的な部分がおもしろいし、登場する女の子達がみんな可愛い。謎解き風味のストーリーとキャラ萌え、シリアスとコメディの配分が絶妙で、読者対象は違えど個人的にラノベのお手本にしたいと思った作品。


★少女向けラノベ部門。「おこぼれ姫と円卓の騎士」
実は少女小説は高校時代以来ほとんど読んでなくて(唯一の例外はマリみてで、六年前くらいまで)、今年になって慌てて色々読みました。その中で、一番ツボったのがこちら。過去の王様達と話せるってアイデアが面白いし、イケメンてんこ盛りで、ストーリーを回しながらキャラの魅力を見せるというラノベの大事なところが押さえてある。ヒロインも美人で男前でタイプです。構図は逆ハーだけど、ヒロインの冒険物語がメインで、恋愛要素もちょこっと入る、という感じ。フリートへルムお兄さま推し。


★小説部門。「冷たい校舎の時は止まる」
辻村深月さんの作品は「スロウハイツの神様」「ツナグ」「凍りのくじら」「本日は大安なり」「サクラ咲く」と読んできたけど、本当にハズレのない作者さん。ホラーミステリーにして青春小説の今作は、ハラハラドキドキの展開と、魅力的なキャラ達の吸引力が素晴らしい。上中下の三部構成(文庫版だと上下巻)という長さと、重そうな雰囲気から、今まで手に取るのをためらっていたのですが、久しぶりに貪るように一気読み。飛び降り自殺した子の正体や先生の秘密などの謎は中巻の時点でほぼ解けたけど、予想からもう一ひねりあったし、全部わかってからもまた読み返したくなります。作者と同じ名前のキャラが出たり、解決編の前に読者への挑戦状っぽいページが作られていたり、エラリー・クリーンを意識してるのかなと思いましたが、読み終えるとなぜその子を同じ名前にしたのか、ちゃんと必然性もあって感心。ただ、多彩なエピソードにはやはり重いものも多く、心情描写が細やかな分、読んでいてとても苦しくなります……それでも読んでよかった、好き! と思える作品。菅原のエピソードには泣かされました。デビュー作ということで、こなれ感は近年の作品の方が上ですが、私はこれが一番好き。


★アニメ部門。「進撃の巨人
漫画読みの旦那さんに「おもしろいけどグロい」と前評判を聞いていて、子どもの寝静まった夜中にこっそり観ようと録画してたのに、私が観るより先に早起きした娘が勝手に一人で観てしまったという。「なんてものを録ってるんだよ、トラウマになるよ!」と抗議してきた娘ですがすっかりハマり、以来家族で観るようになりました。立体機動カッコいい。子ども達はオープニングにもどハマりして、何度もYouTubeで流してるうちにドイツ語まで全て歌えるほどに。紅白は家族で「イエーガー」叫びます。
次点は「Free!」。凛ちゃん可愛いよ凛ちゃん。最終回は予想の斜め上を行く展開で、アニメならではのはっちゃけぶりが痛快でした。


★ドラマ部門。「リーガル・ハイ
二転三転する展開に唸り、ギャグに噴き出す。こんなに毎週楽しみなドラマは久しぶり。堺さんの演技力マジぱねえ。


――はい、力尽きました(笑)
来年も、素敵な作品にたくさん出会えますように。そして自分もそんな作品を紡げるようになれますように。

祝☆出版

先日、無事デビュー作が出版されました。
しかし、最後の最後に修正した箇所のおかげで他の部分との整合性がとれてない記述がでていたことに、本になってから気付き、ガックリ……。
まあ、本筋には全然関係ない、わりとどうでもいい箇所なのですが、あんっっなに粘着質に読み返して気を付けてたのにこうなるのかと脱力しました。トホホ。


というわけで、せっかく20年来の夢が叶ったわけなのに素直に喜べなかったりしたのですが(我ながらメンドクサイ)、旦那さんのお母さんがお祝いにワインを贈ってくれて、それを飲んだ時初めて、純粋によかった……!と心から思えました。
ありがとうございます。全俺が泣いた。

他にもあれこれと悔しい部分もあるけど、色んな意味で、現時点では精いっぱいやった結果だから、たくさんの人に読んでもらえるよう祈るばかりです。
どうか手に取ってくれた方が、少しでも楽しい気分になってくれますように。
――とはいえ、実家の母が大人買いして親戚に配るとか言い出した時は、リアルに絶叫して止めました。
正月に帰郷できなくなるから本当にやめてください。

ハロウィンパーティー


ハロウィンネタのお話を書いているうちに自分も仮装がしたくなり(←よくあるパターン)、今年初めて我が家でハロウィンパーティーを開いてみました。(子どものためではなく、大人の飲み会ですw)
コスプレ奨励(しなくてもOK)だったのですが、主に女性陣が気合を入れて本格的なコスプレをしてくれてテンションガン上がり。アリス、メイド、悪魔、ファントム……特にアリスは可愛すぎた! 衣装の完成度もすごかったし、金髪ロングのウィッグを被って、メイクやネイルアートなど細部までこだわり仕様でしたv 
私は娘と魔女に変身☆
参加者はなんと総勢12人。キャパ限界ギリギリですw
料理の準備は大変でしたが、友達やその旦那さんが手の込んだオードブルをたくさん作ってきてくれて、プレミアの日本酒や美味しいワインが集まって、テーブルもかなり充実。
基本的にフリー歓談だけど、数字の代わりにハロウィンに関係する単語(『キャンディ』とか『かぼちゃ』とか)を記入するビンゴゲームや、UNOやトランプをやったりもしました。
ちょうど前日が誕生日だった先輩がいたので、パンプキンパイに蝋燭立ててハッピーバースデーを歌う一幕も。


実は今回のパーティーの裏テーマに「彼女と別れて傷心の友達を慰める」という目的もあったので、せっかくだしと男女ともに独身者を優先的に誘いました。
で、その男友達にこっそりと「妻帯者以外はみんなフリーのはずだよ」と伝えたのですが、言った直後に逆じゃん!と自分で自分にツッコむことでした。BL推奨したわけじゃなく、家庭持ち以外はって言いたかったんだ。
まあ、パーティー終盤ではお酒の勢いでアリスちゃん(仮名w)が持ってきてくれた乙女系CDを流して、イケメンボイス選評会を始める女性陣と、それを遠巻きに眺める男性陣、という構図になってたので、なにが出会いだって感じかもですが(笑)
久々にいっぱい飲んで食べて賑やかに騒ぎました。ハロウィン楽しい。

こんなドSに誰がした。

デビュー作の発売日が決定しました。
とはいえまだ公式発表はされてないのですが、辺境のネット掲示板ではすでにひっそりと話題になっていて、ビックリ。本当に情報早い人たちっているんだなと感心します。


さて、先週から娘と交換日記を始めました。(言いだしっぺは娘。)
一日ごとに交代で短い文を記入して、お互いにコメントをつけ合う形態。
「今日から始める交換日記(ハートマーク) どんな楽しい事があるかなぁ?」
という娘の文章からスタートして、毎回そんな感じの、他愛ないながらも無邪気な内容に和んでいました。
でもって、昨日は私の順番だったので、
「ネットでおかあさんの小説がでることがかかれてて、ドキドキした。がんばって続きを書かなきゃなー。でもまず1巻! 売れますように!!」
と書いたところ、娘のコメント。


→「現実を思い知れ。」


( ゚д゚)



なんだこのドS仕様! 
あまりにも予想外!
お母さんにはウケたけど、友達には発動させないよう重々言い聞かせなければ……

ニコ動ライブに参加してみた

昨晩はニコ動で活躍中のれるりりP主催のライブに行ってきました。
場所は元グランドキャバレーを改築し、大正ロマンのオペラハウスをイメージしたというイベントホール「東京キネマ倶楽部」。
以前パラレル大正ものを書こうと思って(←没ったけど)資料を集めてた時以来気になっていたスポットw
壁とか装飾が時代がかったゴージャス感があって、独特の雰囲気のある会場でした。二階席とかも上ってみれば良かったと今になってちょい後悔。


さて本編。
ライブタイトルは「地獄型人間動物園 零」というおどろおどろしいものですが、MC役のれるりりPがほのぼのキャラだったため全然イメージ違いました(笑)
進行はぐだぐだで雰囲気はぬるま湯、だけど玉石混交のパフォーマンスはエネルギーが迸っていてすごくニコっぽいライブでした。
出演者はれるりり、レフティーモンスター、ポンデ王子、3110、カオル(GEEKS)、that、もじゃ、ぽこた、Koma`n等々……。
ニコ動にハマりだした当初から好きだったぽこたは、やっぱり美声で生歌も上手かった。
小顔でスタイルよくてサービス精神旺盛なので、特にステージ映えしてました。
Koma`nはデビューした頃の山本裕典に似てて可愛かった。服装が超好み。HALO歌ってくれて嬉しかった♪
れるりりPの曲だけがかかるのかと思いきや、巨人やいーあるふぁんくらぶ、千本桜などの人気曲もやってくれてラッキー。
また、歌だけでなく踊ってみたや描いてみた、バルーンアート作ってみた、立体投影させて踊らせてみた(?)など盛りだくさん……
というかカオスなプログラム(笑)


踊り手の光速姉妹が登場するや、私と友人の真後ろに立っていた男性2人組がすごい声量でオタ芸を始めて、それがものすごく面白くて、腹筋崩壊。
野太い合の手が、完全に空間を支配してました。恐るべし、オタ芸www


バンド勢ではレフティーモンスターが目立ってました。トークもパフォーマンスも、あんな前面に出てくるベーシストは珍しい気が(笑)
れるりりPの高速楽曲やいーあるふぁんくらぶはベースラインがカッコいいし、ベース大好きだから嬉しかったけど。


会場を体感して思ったのは、ニコ動って「永遠の学生」のたまり場なのかなと。
才能や実力の有無や大小は無関係に、精神的な意味合いで、感性の合う人種が距離や年齢を飛び越えて集まってだべって遊んでる場所。
馴れ合いの雰囲気や自己顕示欲、表現欲の噴出っぷりをみても、そんな印象。
実際リアル学生も多いわけだし、クリエーターが永遠の子どもだってのもよく言われる、今更なことだけど。
香港や台湾からきたってお客さんがいたのはビックリ。さすがのネット発信文化。

12年…!

祝!!!!!! 慶太&あやや、ゴールインー!
この日が来ることをずっと夢見てました。
あややの公式サイトの報告が素敵すぎます。
http://www.up-fc.jp/ayaway/news_Info.php?id=4860
「私の青春には、すべて彼がいます。」
なんとピュアな! 少女マンガを地で行ってます。
w-inds.には本当にたくさんのエネルギーをもらってきたけど、ここにきて最高の夢と幸せをプレゼントしてもらいました。
あややなら絶対、可愛くてしっかりものの良妻間違いなしです。
そして慶太はやっぱりいい男だ! 大好き!


夢心地で祝杯をあげながら「This Time 〜願い〜」を聴いて、まだ少年の慶太の歌声に泣きました。
この頃からずっと、好きだったんだよなあ。感動。
その後、ニューパラの時が付き合い始めで〜初●はきっとスパラバとLimの間……などと妄想し出してしまったのはご愛嬌w
本当に、おめでとうございます。
どうか末永くお幸せに!!



しかしよく考えてみたら私の青春にもいつも旦那さんがいた! ……と話したら「なにパクッてんだ!」とどつかれました(笑)
でもうちも結婚12年だし。ごめんなさい、浮かれてますwww


それにしても、THE SYSTEM OF ALIVEは本当に名盤だなあ。

きっと、うまくいく

神映画を観てきました。
「きっと、うまくいく」。(監督ラージクマール・ヒラニ、脚本ラージクマール・ヒラニ、アビジット・ジョシ)
エリート工科大学を舞台にした3人組の青春時代の過去と、行方不明の親友の消息を辿るミステリー風味の現代を並行して描く、インド発の極上コメディ。
休憩なしの170分が、あっという間。
ここまで純粋に「おもしろい」映画はそうそうありません。


次々と起こるハプニングを、機転と笑いで乗り越えていく痛快なヒーロー。
全くだれる所のないジェットコースターのような展開に、これでもかと散りばめられたユーモア。
大笑いしてたと思ったら、泣かされて。でも、涙でぐちゃぐちゃになってるにもかかわらず、また笑わされて。
沢山の伏線と、その見事な回収。
ポジティブで普遍的なメッセージ。
二つの時代を行き来することで見えてくる、キャラの更なる魅力と、輝きを増すエピソード。
クライマックスでのテーマの引き立て方など、構成やキャラ立てというセオリー面から見ても感心することしきりで、圧倒されました。


あえて難点をあげるなら、お国柄の笑いのツボのズレがあるのかなと思った学長の式典のシーン。
思考停止と権威とおべんちゃらを笑い飛ばす意図は伝わったけど、昨今の報道で触れるインド情勢を鑑みるとあの言葉はちょっと引っかかったかも。
逆によかったシーンは……あまりにもありすぎるし、まだ観てない人はぜひ実際に観ていっぱい笑ってほしいので、ここに書くのはやめておきます。
ただ笑えるだけじゃなく、がっつり感動もできて、エネルギーをいっぱいもらいました。


ハリウッド版でのリメイクも進行中……とのことですが、リメイクする必要があるのか疑問。
すでに文句の付けどころのない傑作なんだから。