そっくりさん

「おかあさん、おもらししちゃった…」
明け方5時くらいに、耳に入った小さな声。
寝ぼけ眼で体を起こし、隣に寝ていた小万里のおまたの辺りを触ってみたけど、濡れてません。
さてはこれからか、と思い、「トイレに行こう」と小万里を半分抱っこしながらトイレに急行。
「なんでえ?」
「おもらししそうなんでしょ?」
小万里、無事便器でおしっこ完了。
ほっとして、ふと後ろを振り返ると、なんとそこにはお風呂場でパンツを脱ぐ三千里の姿が。
…三千里だったのかーーー!!;;
二人とも声がよく似ていて、普段からどっちに呼ばれたかわからないことも、ときどきあるのですが。
電気が眩しいのか眠いのか、しかめっ面で目をつぶったまま便器に座る小万里に、心の中で「ごめんなさい」10回。