没!!

何度も試行錯誤してようやくこれぞという作戦をひねり出して駒の布陣を敷いていざ攻め込まん……と勇んでいたところで突然襲ってきたカラスに盤上をバラバラに崩された気分。
てか今更そこですか、という根底を否定されて本当にショック。
没っては作りなおして、を繰り返して、今度こそと思ってたからなおさら。
ラノベは自由だと思ってたけど、現実は編集部が判断する「売れ線」の厳しい縛りの中でしか書かせてもらえないらしいというのはこの数カ月で痛感してる。
もちろん商品なんだから売れなきゃダメだけど、大衆ウケを重視するあまり当たり障りのないどこにでもある代物にしかならないんじゃないかという不安と不満。
結局、「ヒット作の前例がない」世界観でも推したいと思うほど魅力的な企画としてアピールできていなかった。
それはわかるけど、売れてるという前例がないと許可が下りない現状は、世に似たような駄作ばかりがごまんと溢れる背景になってしまってると思う。
「既に売れてるもの」に似た形でないと企画が通らなくて、にもかかわらずオリジナリティを発揮しなければというジレンマ。
そもそもラノベというマニアックな世界で大衆ウケとか、矛盾してる気もするんだけど。ニッチな市場こそ狙い目の時代ですよ?
……と憤ってみても、出版不況の世の中、会社が慎重になるのも理性では十分に理解できる。しょせん実績のないぺーぺーのボヤキです。
たぶん、ラノベの世界だけの話じゃないんだろうなとも思う。出版業界だけの話でもなく、もっと広い世界で、とってもよくある話なんだきっと。
上の意向の範囲内で、いかに自分の書きたいものを表現できるか。納得できるものが生み出せるか。
やりますよここまできたんだから絶対やる。まだ途方に暮れてるけど絶対見つけて通してやる。
幸い担当さんはすごく波長があう、創作への愛と熱意がある人。
険しい道になりそうだけど、こうやって吐き出して、一晩寝たら、また作戦考える。
あ〜それにしても、悔しい!悔しい〜〜〜〜!


※偉そうに言ってるけど書きたいのは全然たいそうなものじゃないです。頭空っぽにして読める萌えと笑い重視のコメディです。