LiveTour2009「SWEET FANTASY」(初日)7/4パシフィコ横浜《後編》

続き。

曲が始まると共に、舞台二階に、サラリーマン風の背広を着たダンサー登場。
一階でクールに踊りだすw-inds.(メガネは無し)に対し、二階ダンサーはフランスパンを取り出して自分で頭叩いてこけて見せたり、何やらコメディ風味で会場にゆるい笑いが。
しかし和やかモードもつかの間、一階にも現れ始めたダンサーの中に二人の女性の姿が。
この時会場の空気はまっ二つに分かれてたと思います。「ついにやった!」と期待に色めくグループと、「ありえない」と凍結するグループ。
スーツ姿の女性ダンサーは、役割的にはBOSSで、他のダンサーに指示をみせたり叱ったり。まだw-inds.との絡みはなし。
サビで全員でダンスするのを見て、私はすごくいいと思いました。
しなやかな女性の姿が入ることによって、ステージにやっぱり華が出るし、何よりちょうどいいスパイスになって、彼らの男性的な骨格や存在感、ダンスの迫力が際立つ効果が。
とはいえ、途中、涼平と一緒にソファに掛けるところがあり、それだけで悲痛な呻きがあちこちから漏れてたので、この辺が限界なのかなと思っていたら驚きのUpside Down。
思いっきり慶太との絡みきたー。…つっても勿論そんなベタベタしてるわけではなく、ダンスとしての絡みです。
悲鳴のピークは「愛してるよ。どんな君も。…」のくだり、ダンサーが持ったすりガラス越しに、慶太と女性ダンサーのシルエットがキスだか抱き合うかの演出(悪席でよく見えませんでした)。
怒られそうだけどすみません、盛り上がっておもしろかったww
ほんと、すごく新鮮で振りも曲に合ってたし、色んな意味で興奮しました。


Denyで一度落ち着くと見せかけて、次に入った映像は、クライマックスへまっしぐらの切羽詰まったBGM。
古城の映像からホグワーツ@ハリポタを連想していた私は「ヴォルデモートがくるぞ〜〜〜」と心の中で叫んでましたが、緊迫したソプラノの大唱和は、今考えたらエヴァハレルヤコーラスを意識してたのかも。
中世ヨーロッパの武器が並ぶ部屋を抜け、辿り着いたのはチェスの間。決戦の予感。
と、慶太のため息交じりの「Hush hush…!」
まさかのHush!!すごい歓声あがってました。
出てきたw-inds.は赤を基調にした衣装。映像は全面燃え盛る炎。2005年の黒に対し、今回は赤いHush…!
1番が終わったところで慶太が英語で「ちょっと疲れた。しばらく頼む」(想像)みたいなことを言ってw-inds.退場。
ダンスコーナーっぽい雰囲気になり、そう間を開けず涼平登場。一年ぶりのブレイキングはまたキレが上がって時間も長い!
華やかで超カッコいいですv
次は誰かな〜と思っていたら、始まったのはGAME。おおおGAMEも観れちゃいますか!!会場のテンション↑↑
ダンサーとw-inds.でこの曲も1番だけやって、龍一のダンス。曲にのってしなやかに動く肢体のライン。流れを感じさせる雰囲気で魅せるダンスが心地いい。
そしてCrazy for You。ここで女性ダンサー再登場。
二人に囲まれた慶太が一緒に踊ったりあしらったり…ひゃ〜めちゃめちゃカッコいいッスvv
セクシーだけど全然下品じゃないし、あの小鹿のようだった慶太が、つくづくいい男になったなあと感嘆。
筋肉質も、服で隠してくれるなら、すごくカッコいいと思えるようになりましたw
ロダンスは、これもジャンルはクランプなのかな?でも今までとはまた違う感じで、ワイルドだけどやりすぎでなく男性的なカッコいいパフォーマンスでした。慶太ソロ、今年のは好き^^


ここでようやく初めてのMC。さすがにぶっ続けで1時間踊った後なので、三人とも息が切れて最初はなかなかしゃべれません(笑)
内容はさらっと流しますが、女性ダンサーは龍一が入れたという話。
龍「Upside Down聞いたらこれしか思い浮かばなかった。(会場に向かって)ひかないひかない」
涼平金曜ロードショーエヴァデビューした話。
涼「録画したのに、観始めたら離れられなくなって最後まで一気に観ちゃいました」
龍「今回の演出はちょっとエヴァを意識した…なんてことはありません(笑)持ってたでしょー『ロンギヌスの槍』…て違うから!」いやあれはロンギヌスの槍(笑)
龍一が香水にハマってるという話。
龍「慶太もです」ええっ!?
慶「??ハマってないよ」
龍「飲んでるじゃん」
慶「ああ、硬水か!」
そっちか、と会場も納得。
訂正します。龍一が硬水にハマってるという話(笑)
涼平は飲んでないと主張してました。
涼「なにかとw-inds.で一緒くたにされることが多いけど、俺は軟水ですから!」
後は、もう9年目、こんなに長く応援してくれてありがとう、と三人でお礼を言ってくれました。こちらこそ、いつもありがとう。
もう本編もあと少しで終わりです、の説明に、会場騒然。
うーん、確かに短い気もするけど、これだけガッツリ歌って踊ってくれてたら、仕方ないかなぁと思いますよ。


一面の星空に囲まれてEveryday。美声が沁みる。いい曲だぁ。
都会のネオンの映像でUrban Dance。好き好き。
締めはRain is Fallin'。この曲のライブのカッコよさは群を抜いてます。迫るビートに激しいダンスで血肉湧き上がる感じ!!最高!!
ビシッと最後のポーズを決めると、そのまま固まるw-inds.&ダンサー。
やがて静かなBGMが流れ出し、時計の映像。秒針がまた、12時に近づいていきます。
ダンサー達が、ゆっくりとOPの立ち位置に戻っていき、銅像のようにぴたりとおさまると共に12時の鐘。(修正。すみません、これ、朝の5時だったらしいです。画面右下全然見えなかった;;)
全員が静止し続ける状態のまま、するすると、閉幕。
こうしてまた、日常の時間が流れ出す…。


アンコールは三人ともロエンコラボのピンクTを着用。マイクを振られて、四季の2番Aメロを龍一、Bメロを涼平が歌ってくれました。
しかし相変わらずこの曲の高音はきつそうな慶太。名曲だけど、かなりの難曲だよね…。
MCでは、今回は床もすごいんだと話してました。そうだったんだ〜。
龍「『ん!きた6列目!!』(ガッツポーズ)とか喜んだでしょ〜?実は2階3階が美味しかったという」
この龍一の『ん!』の言い方が、すっごいウケた^^
そしてバンド紹介が入って、ブギウギで弾けて終わり。
ダンサー紹介の後、「これで終わりですが〜」で起こったブーイングに
慶太「こまるぅ!」
ふざけた様にブリっ子ぶって、力の抜けたファン達はそれ以上追求できず終了。あれは可愛すぎました(笑)


総評。
アルバムが出ない分、聞いたことのない曲が聞けるチャンスかも、と期待していた部分は完全に裏切られました。ここはやっぱり残念。
一曲でも人気の未公開曲が披露されていれば、パーフェクトだったのにと思います。
(もしくは、1st2ndなどの長くやってない曲をガラリとアレンジしてみせるとか。)
しかし、ライブ自体の完成度は、相当高いです。
流れはスムーズで、電飾が効果的に使われており、ちゃんと演出が考えられていると思いました。
過去のライブでの人気曲を集めてきてあるだけあり、ダンスナンバー中心の、上がれる曲オンパレード。
また、いつもはアルバムで曲ができてからライブまで忙しなく、彼らも初日は特に楽曲を消化しきれていない感がありましたが、その点もカバー。
結果として、例年以上にレベルの高いパフォーマンスを見せることが可能になったのだと思います。
女性ダンサー投入という冒険も、評価したいです。
確実に目新しいものになっていたし、女性のラインが近くにあることで、彼らの男らしさがくっきりして、一層魅力的に思えました。
セクシーといっても、あくまでダンスや演出の上で、全然いやらしさを感じなかったし、すごくカッコよかったです。
表現の幅が広がるだろうし、パフォーマーとしての彼らの今後には絶対プラスになるはず。(ただ、彼らに「恋する」子達の反応は心配ですが;)
セットリストだけ見ると楽曲の使いまわしと思うかもしれませんが、実際はそんな印象はありません。
色々な感想が出ていると思いますが、可能なら、ファンは、ちゃんと自分の目で、今年の彼らの姿を確かめてきてほしいです。
私は、(もちろん、初日の時点でという甘さを踏まえた上でですが…)
最高でした!