誕生日は美少年に囲まれて

国立新美術館ルーブル美術館展「美の宮殿の子どもたち」にいってきました。
古代エジプトから18世紀の西洋美術まで、幅広い時代、地域に渡って「子ども」をテーマに作品を集めた美術展。
分野も彫刻、絵画、工芸品等等…バラエティ豊かでかなり見応えありました!(6月1日までだからわりと滑り込み;)
まずインパクトでNo.1だったのは、紀元前12世紀頃の少女のミイラ。照明のせいもあるかもですが、底知れぬ不気味さが。
お棺の側面に彫られた来世で迎えてくれると言う神々の像はおもしろいのですが、生前の少女の姿を模したという蓋は、精巧であるだけに恐い。エジプト作品の見開かれた無表情の目はただでさえ苦手なのに。
紀元前3世紀頃の、パピルスに書かれた「父の教え」も印象的。
「他人を中傷すること。約束を破ること。悪い友人と付き合うこと。…こういうことは、してはならない」と書かれているらしく、遥かなる時を越えても、変わらぬ親子の姿が偲ばれました。
古代オリエントの美術品にも、かなりキュートで完成度の高いおもちゃがあって(《台車にのったハリネズミ》《台車にのったライオン》紀元前12世紀!)驚き。
         
陶芸品やタピストリーも素敵なのはありましたが、テンション上がったのはなんといっても絵画部門「子どもの肖像と家族の生活」コーナー。
それぞれ性格つけてお話作りたくなるような、表情豊かで魅力的な少年少女がたくさん!
特にうわあああああとなったのがジョシュア・レノルズ作「マスター・ヘア」でした。
         
パンフ観たときから好きだと思ったけど、本物は質感がすごくて迫力が全然違う。
一見なんて愛らしい女の子、と思いきや、じつは男の子。18世紀のヨーロッパ上流階級では、就学前までは男の子も女の子の格好をして育てる風習があったそうな…なんという腐女子ホイホイ設定(笑)
他に、お父さんと勉強してる青い服の男の子も好みでした。ちょっと生意気で利発そうなくりくり眼の少年。
勝気そうなボーイッシュな女の子とか、年の割りに色気のありすぎる少年とか、小さいのに一丁前に着飾って「ポーズをとらされてる」感が可愛くてちょっと可哀相なお嬢ちゃまとか、楽しすぎて、気づけば4時間立ちっぱなし…さすがに疲れて、足が痛くなりましたが、精神的にはかなり満たされた感じです。


ちなみに昼食はミッドタウンで肉を食べてきました…本日が29歳の誕生日だったのでw
子ども達と旦那さんから、ピンクのクマのストラップ(3人で選んだそうです)と、それぞれからのメッセージ入りの手紙をもらいました。ちょっとうるうる。
そしてそして、旦那さんのおかあさんも毎年、センスのいいプレゼントを贈ってくださるのですが、今年いただいたアクセはもう乙女心に直球大ヒット!紫がかったピンクの色味がなんとも可憐なのです。
いつもメッセージやプレゼントをくれる友達、家族にも感謝感謝。
果報者です。