庭園美術館〜アール・デコの館

半月ほど前のことになっちゃいますが、庭園美術館へ行ったので、その記録。
アール・デコ様式の建物そのものが美術品、という旧・朝香宮邸。
アール・デコはそんなに好みじゃないかな〜と思いましたが、細部まで拘って趣向を凝らした貴族のお屋敷は物珍しく、興味津々で見て回りました。

奥に見えるのは、中に香水を入れて熱したら部屋にいい匂いが広がるという、今で言うアロマポットのどでかい版「香水塔」。うける。
ラジエーターや、照明器具は、可愛いデザインが多かった。



壁は、壁画や浮き彫りも。
お風呂はユニットバス。昭和8年建築なのにモダン。
一番ときめいたのは床が市松模様のサンルーム。片面いっぱいの窓からは広大な庭園が見渡せて気持ちいい!

左端に見えるのは巨大なキンモクセイの木です。あんな立派なキンモクセイは初めて見ました。
それにしても、家族一人一人に寝室と書斎(勉強部屋)があるのはともかく、専用の居間まであるのは嘆息しました。
食堂が二つ。サンルームも二つ。あと大広間と、例の「香水塔」のための部屋と、客室と…で、庭が芝生広場と西洋庭園と日本庭園(茶室も有)。
世界が違うなあと呆れつつ、お嬢様妄想広がって楽しめました。
あのサンルームで、美形の執事さんが淹れてくれた美味しい紅茶を飲みながら、ほのかに漏れてくるジャズをBGMに一日読書したい〜
夕方肌寒くなってくると「お嬢様、あまり根を詰められるとお体に障ります」なんてひざ掛けを持ってきてくれるわけですな。いいなあお嬢様。