着物でおでかけ〜源氏物語×百段階段

4月から下の子も幼稚園に通いだし、昼過ぎまで一人で過ごせるようになりました。
ずっとあれやろう、これやろう、と計画していたことに家事の合間、ちょこちょこ手を出していて(小説書いたりピアノ弾いたり)今日は、子連れじゃ厳しい、と敬遠していた「着物でおでかけ」計画を実行☆
落研時代に何度も着ていたとはいえ、その時は帯は半幅の蝶結び、帯締め帯揚げもなし、の略式。
ちゃんと着付けられるか不安でしたが、朝のめざましテレビの星占いは
「ふたご座→苦手な作業も克服!過去の経験が生かせます」
おっしゃ!(占いは、いいこと言ってたときだけ信じることにしてますw)
DVD観ながら悪戦苦闘の末、お太鼓結び完成。
ちなみに着物は、先月リサイクル市でゲットした深い赤の単衣の小紋。その場でほつれが見つかって一万円引きしてもらったお値打ち品です♪
透け感のある白い夏帯に、帯揚げは橙、帯締めは淡い緑(一番好きな色)で爽やかに。
それに帯、帯揚げ、帯締めのカラーリングとおそろいのカゴ巾着を持って、はい、自己満足はばっちりです(笑)


向かった先は、目黒は雅叙園
千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったという登録有形文化財「百段階段」が期間限定公開、とのことで友達に連れてってもらいました。
その「百段階段」。ケヤキ板の長い階段が続いていて、その途中途中で、絢爛豪華な和室が旅館のように連なっています。
どの部屋も壁や天井一面に、技巧を凝らした日本画(風景画、静物画、美人画)が描かれ、金ぴかで悪趣味〜な部屋があれば、やや落ち着いた高級料亭風の部屋もあり(でもゴージャス)。
障子の枠組みがひし形だったり、巨大な床柱に精巧な浮き彫り細工が施されていたり(人型はかなり怖い;)、案内によれば「江戸文化の贅を受け継ぐ昭和の色彩空間」、見渡す限り職人の本気で溢れておりました。
また、今年は源氏物語の千年紀、ということで、コラボ企画が組まれ、源氏物語を人形で再現した「源氏絵巻縁起」なども展示してありました。
源氏物語大好きで、今書いてる小説もちょっと源氏のパロディ入ってるものだったのでこれはとっても嬉しい偶然。)
源氏物語、つーと優雅なイメージですが、ここで飾られていたお人形は、皆ふくふくとして、なんとなくコミカル。
場面解説も「幼い紫上を言いくるめて連れ出す源氏」など身も蓋もないものもあって、ツッコミを入れたくなるような(幼女誘拐…!)親近感のわく源氏物語が再現されてました。
一番ウケたのは「夕顔の変死に呆然とする源氏」のあまりのまぬけ面。どうみてもバカ殿。(撮影禁止で残念!←ここかい。)
私にとっての源氏物語は、源氏を鼻で笑いつつ色とりどりの鮮やかな女性像を楽しむ、という一面があるので(他にも好きな要素は勿論いっぱいありますが)なかなか小気味良かったです。
本当はこの後ランチビュッフェの予定だったのですが、時間切れで断念。
源氏物語の登場人物などをイメージした和風スイーツなんかも置いてあるようなので、近いうちにまた行きたいです。