第三話

  仮面ライダーW-INDS. 第三話 「風と期の詩


コンビネーションの向上を図るため、という理由でドクター葉山から共同生活を命じられた慶太、龍一、涼平(彼は監視役)の三人。毎日諍いが絶えない。
慶「だから魚は嫌いって言っただろ!」
龍「子供じゃねーんだから四の五の言わずに食え!」
エプロン姿の龍一は、自分の分の料理を持って自室へ篭る。
慶「(ぶすっと箸を魚に突き立てながら)ほんっっと自己中で鼻持ちならない奴!」
涼「ん〜彼、あれで意外と気を遣うタイプだと思うけど」
慶「そんなわけないって!だってあいつ俺のゲームデータ消したんだぞ!?」涼「オートセーブなの知らなかったんでしょ?(まだ根に持ってたんだ…)」
蛇needsの出現も日に日に増し、出動も多くなるが、慶太と龍一の連携は全くなし。むしろ意識的にではないが邪魔しあうくらいボロボロ。それでも敵が「Jr」という下位モンスターなので勝利には影響なし。
しかし、突然戦闘中の仮面ライダーW-INDS.の動きに異変が。力がでず、スピードも出ない!攻撃をくらい、顔面変身解除してしまった慶太の唇から苦痛の吐息が漏れる。(またこんなん)
ドクター葉山によると、それはライダー変身が体に定着するために一時的に能力が落ちる[変生期]で、慶太は特に作用が激しいらしい。しばらく体を休めろとのこと。


以降しばらく戦闘もなく暇。三人目はどこにいるんだろう、という慶太に、涼平は時期がきたら現れるはずだし、今は出現する蛇needsを倒していくしかないと諭す。
[テレビ出演剣]を復活させるには、敵が有する剣本体以外にいくつかの魔石が必要で、それは蛇needsを倒せば手に入る。(Jrは例外。)すでに先の戦闘で魔石[CDTV]と[音楽戦士]は入手済みだという。
慶「ところで龍一は?」
涼「夕飯の買い物じゃない」
そんなある日、なかなか回復せずいらだちながら道を歩いていた慶太のところに、フクロウが飛んできてまとわり付く。
「お前は龍一の…ブロウ(雌)!何…ついてこいってことか!?」


導かれた先では仮面ライダーDRAGONが蛇needs[V9]に苦戦中。
慶「どうして呼ばなかったんだ!」
涼「龍一君が呼ぶなって…初めは[ト工セン]だけだったから、なんとかなると思ったんだけど…」
龍「足手まといだ、帰れ!」
慶「なっ…!」
涼「…彼、本当はこれまでもずっと一人で、何匹もの[Jr]を相手してきたんだ。慶太に知らせると絶対無理して出ようとするからって。言葉は悪いけど本当はさ…」
慶「…ふざけんな!!!!!」
そんなわけで怒りで無理やり覚醒変身した慶太、なぜか状況分析力も上がって「戦闘指示を出してるのは[ト工セン]の奴らだ、あいつらを一気に始末したら厄介な[力ミセン]も崩れる!」「!…わかった」
最後は慶太&龍一のダブル攻撃[Mr.Children]で撃破。魔石[PJ]をゲット。お互い一度は礼を言うもまた喧嘩。涼(実は結構似たもの同士なんじゃないかな…)


家で。慶「こんなの玉子焼きじゃないっ!」龍「文句言うなら食うなこの野郎!」
(毎日毎日食べ物ごときで…)とため息をついてからスープを一口すすり固まる涼平
「龍一君…僕、最初の日に言ったよね?」
地響きのような低い声にぴたりと口を閉ざし振り返る二人。
「今度カボチャ入れたら…<ピーー>ぞ?」*<ピーー>は各自のご想像にお任せします。
その晩、ひざを抱えてガクガク震える龍一に「ねえ、[キン肉マン マッスルタッグマッチ]やらない?ウォーズマン使っていいからさ…」と一生懸命語りかける慶太という、革命的光景がリビングの隅で見られたのだった。


次回予告。慶太の妹、美緒(5歳)が拾ってきた柴犬。涼平は[大吉]と名づけ可愛がるが、ある日突然「僕の本当の名前は[ムーハワン]。Mu−Haの人に君たちを連れてきて欲しいと頼まれたワン」としゃべりだした…!次回「風が吹いてきた!」お楽しみに!!


というわけで涼平最強。
内緒で敵と戦ってくたくたで帰ってきた日も、きっと晩御飯の支度は龍一がやっていたのでしょう。いい子だ。
でもきっと掃除洗濯は慶&涼がやっていたはずw「あいつまたこんなに散らして!」とかぶつくさ言いながら。
魔石[ミュージック・ステーション]と[うたばん]はそれぞれSM●PとKi●kiが持っているという設定です。
この二つだけはどうあがいても陥落できる気がしません。(おい)
…だんだん本当にただの妄想話になってきた気がします。
でももう少しだけ続けさせてください、担当さん!(誰)