実写映画テニスの王子様

あの原作の実写映画化ですから全編通して突っ込みどころは多くありますが、見所はなんといっても後半の対氷帝戦。
ありえねーwwがぎゅぎゅっと濃縮されてます。白鯨大好き。
クライマックスの回想シーン、ラケットの中央に縦横二本だけガットを張って特訓するリョーマに南次郎の一言、
「無理だろ。いくらなんでもそれは」
そんな今更!!
こんだけバカバカしい奇想天外なテニスを散々見せ付けられた後にやけに普通のツッコミがされてて、ゲラゲラ笑っちゃいました。おかげでその後のリョーマの「強くなりたいんだよ、俺は!」というおそらく一番大事な台詞も全然胸に響かない。これがテニプリクオリティ。


リョーマ以外の選手は皆大人が演じてますが、青学の一年生部員はリアル中学生が演ってるので、うっかりレギュラーと横に並んでるとウケます。うん、こんな中学生たち嫌だよ(大笑)
VS跡部戦まではほぼ原作通りの流れだから、まだ「関東大会だ」という意識がどっかにあるのですが、オリジナルの最後のリョーマの対戦相手は髭生やしたムキムキのおっさんなんで、観てる内にすっかりそんなこと忘れてしまいます。そしてふとした瞬間に背景の壁に「中学テニス選手権」と書いてあるのが目にはいり、「ああ、これ中学生の試合なんだー」と思い出すという。


俳優さんに関しては、青学レギュラーはリョーマ以外はミュージカルと同じ役者さんだそうで、さすがによくキャラの動きを研究されているなあと思いました。
整列してるときの菊丸とか。一人だけぴょこぴょこ動いてて、ああ、じっとしてられないんだなあ、英二だなぁと微笑ましい。(英二好き)
跡部役はデカレッドだった載寧龍二ですが、うーん、彼はやっぱり熱血キャラが似合います。
跡部にしては清清しすぎる…テニミュ跡部加藤和樹(仮面ライダードレイク)の方がハマってたんじゃないかな。
度肝を抜かされたのは、伊武深司役=ボウケンブラックの斉藤ヤスカ。出てたとは知らなかったので、登場した瞬間に「まーーーーっ(真墨)!」と叫びましたよ;
私は別に役者さんではなくブラックのキャラが好きなのですが、それでもすごくお得感がありましたwあの細腰よいのう。
しかしながら今回の一番の収穫は、なんと言ってもリョーマ役の本郷奏多くんです!
美少年っ!美少年っ!♪
細いよー肩幅狭いよーちっこいよー。
リョーマの普段の挑発的な表情もさることながら、ふっと気を抜いたときや驚いたときがめちゃめちゃ可愛いです。
湯煙の中の横顔!(何わかりやすいところに反応してんだよーと呆れつつも)悶えます。
あれは南次郎もいじくり回したくなるって!仕方ないって!
NANA、2は観るつもり全然なかったのにこれは観ねばです。(シン役で出るそうで。無邪気な笑顔は果たして可愛いのか!?)


映画としては全体的にチープですが、それがうまいこと作品にマッチしてるように思いました。原作ファンは観て損なしかと。