手作りおもちゃ

「おかあさん、これ、おり紙にかいてー」
三千里が持ってきた「てれびくん」に載っていたのはウルトラマンメビウスの変身アイテム。
「小さくでいいからね、小さくだよ」
というので、細かく長さ6cmくらいに描いていると、「あ、まちがえた。もう少し大きくだった…」
「えー。ここまで描いたんだからこれでいいじゃん!」
強引に押し切って(←面倒くさいだけ)完成させ、色を塗ってあげると、三千里、それをぐるっと腕に巻きつけてテープでとめて
メビウース!やあっ!」
となりきり遊びを始めました。
なかなかいいアイデアだとは思いましたが、なにせ絵が小さすぎるし、折り紙の下のほうに描いたので、変身アイテムが肘の近くにくっつく形になってすごくバランスが悪くて、思わず大笑い。
「え、変かな…?」
と気恥ずかしそうな三千里に、「場所が悪いから直してあげる」と折り紙の空白部分を切り取って、ちょうど手首の下ぐらいになるようにつけてあげました。
やっぱり小さすぎておかしい…けど笑いをぐっとこらえて「よし、かっこいい!」とおだてると、すっかり三千里はご満悦で「はあっ!しゃっ!とおっ!」といちいち決めポーズ。
目が輝いて本当に嬉しそうで、新聞屋さんにまで「これみて!」と見せびらかしてました。
お風呂のとき一度外して、あがってからわざわざ付け直して、
「これつけて寝るー♪おとうさんにもみせようね」
と言っていたのですが、手を洗った後、半泣きでやってきて、
おれね、気をつけてたんだけど…」
見事半分水で溶けてました(苦笑)
「次はもっと大きいかっこいいの作ってあげるね」
と宥めて、寝かせましたが、私も横になりながら少々ほろり。
あんなちゃちい落書きでもあんなに喜んでくれるんだなあ、と幸せな気持ちにしてもらいました。
写真撮ればよかったー!