童話のナゾ

三千里のお気に入りの童話「おおかみと七匹のこやぎ」。
おおかみがドアを開けて、隠れたこやぎを見つけ出し、一匹ずつパクリパクリと飲み込んでいくところが息子は大好き。
そこが過ぎたら「もういい」とか言って、「こやぎの運命は…!!」と親としてはちょっとすっきりしません(苦笑)
ところでこの話、ひとつ引っかかるのが、おおかみがお母さんやぎのように綺麗な声を手に入れるために、チョークを食べるところ。チョークって、黒板に書くあれ?美声効果あるんですか?


昔話って、わりと突っ込みどころ多くて楽しいです。例えば「ラプンツェル」。
高い塔の上に閉じ込められたお姫様が、長い長い髪をたらして、王子様がその髪をつたってよじ登る話。
どんだけ頑丈な毛根だよ!
とはいえ髪の毛でトラック引っ張るって話はどっかで聞いたことあるんでもしかしたら可能なのかもしれませんが、それでも痛みはあるだろうから、王子が上ってる間ラプンツェル絶叫。
「ぐああああー痛てええええーー!!」
でもって王子の体重支えるくらいだから、ラプンツェルって相当体格良かったと思うのです。
やっとこさ上りきった王子が「姫!」と嬉々として窓から乗り込んでみると、
「王子〜〜〜!」
迫り来る巨体。王子様無言でまた降りていっちゃう。
ラプンツェルすかさず「ふんっ」と髪を振り上げ、再び部屋の奥に投げ入れられる王子。べちゃっ。
「王子〜〜〜」
「あわわわわ(後ずさり)」
「王子〜〜〜」
「あわわわわ(後…もう後がない!)」
「王子〜〜〜」
…そこから先は大人の童話


もう一つ、シンデレラ。こちらはガラスの靴が疑問です。ガラスなのになんで割れないんだよ!
華奢に見えて防弾用強化ガラスかよ!と思ったとたん浮かぶ光景。
ずんたった〜ずんたった〜(王子とダンスするシンデレラ)
ドン!ドン! カン!カン!(靴を盾に被弾)
「チッ、刺客か!」
シンデレラ刺客を追いかけていっちゃって、残された王子の元には、2発の弾丸が刺さったガラスの靴。ちゃんちゃん。


他にも、眠り姫の「100年目の王子様」はデパートの「100人目のお客様」みたいだ、とか、赤頭巾の狼の「お前の顔が良く見えるようにさ」「お前の声が良く聞こえるようにさ」のくだりはまるで遊び人の口説き文句だ、とか色々想像できて、昔話ってやっぱりなんか好き。ギリシャ神話や日本の古典も、そーいうノリで楽しんじゃったりします。