へろへろ

昨日は友達と着物でお出かけ。
旧古河庭園の薔薇を優雅に鑑賞……するはずが、30℃越えの真夏日にもかかわらず袷の着物に襦袢まで冬用を着用してしまい(うっかり前日にそっちに半襟を縫い付けてしまったため;)、暑くて暑くて大変でした。
庭園を歩いている間も、あまり景色を楽しむ余裕もなく「水……水を飲まねば……!」と渇望してるという、これなんの罰ゲーム?状態。
己の愚策を呪いました。めちゃ日焼けしたし!
友達の緑に花柄の着物コーデは爽やかですごく好みでした。私もレース足袋欲しいv


その後、上野に移動して、国立科学博物館の「医は仁術」展と「石の世界と宮沢賢治」展へ。
「医は仁術」は江戸時代に医術がどのように日本に広がって現代に繋がったか概観する特別展。
未知のオランダ語を自作の辞書で読み解いたり、世間の逆風にも挫けず人体解剖を試みたり……当時の医師達の知性や学究心、もはや執念にも近いような情熱、使命感にただただ敬服。
写真も無い時代、薬草の図鑑も解剖の様子も、全て丹念に精密な絵で描かれていました。
解剖図は結構グロくて、皮を剥いだところから順を追って綿密に記録されていて、絵師もプロだなあと舌を巻きました。
おもしろかったのは「飲食養生艦」「房事養生艦」という錦絵。
人の体内の臓器の働きが擬人化されて描かれていて、可愛らしい。
日本最古の擬人化イラストは平安末期の鳥獣戯画だけど、この頃にはもう臓器までそういう風に描く発想があったのですね。


「石の世界と宮沢賢治」は、地質学者でもあった宮沢賢治が興味を持っていた様々な「石」について、彼の作品とリンクさせて紹介するという企画展。
以前、宮沢賢治の伝記マンガを読んだ娘が、「賢治は子どもの頃によく石を拾っていた」という話に影響されて、いっぱいその辺の石を持ち帰ってきていた時期があったのを思い出しました。すぐ影響される子(笑)
私は石自体にはそれほど魅力を感じたことはなかったのですが、石の名前は詩的でロマンが香って好きです。翡翠とか黒曜石とか月長石とか、漢字が素敵。
宝石もちょっと展示してあって、個人的に思い入れのある「スターサファイヤ」の現物が見れたのはときめきました。


谷中のカヤバ珈琲店でランチして、おしまい。
ジンジャーエールが、生姜が効いてて清涼感があって美味しかった。

楽しかったけど、汗ぐっしょりでへろへろ。
単の着物は6月、とか拘らず、次からは臨機応変にいこうと誓う事でした。


おまけ。友達から誕生日プレゼントにもらった腰紐。
パンダ柄でキュートv

涼しげな青の帯留めは夏のお楽しみにします。