「創遊・楽落らいぶ」vol.10

東京文化会館のおもしろ企画『音楽家と落語家のコラボレーション』。
今年2月の春風亭昇太の時にも行って、それぞれは良かったんだけど、一緒になると良さを殺しあっていて全然コラボできてない印象がありました。
とはいえ、好きなものがまとめて二つ聞けちゃうってお得感に引かれ、再び鑑賞。


前半は普通のミニクラシックコンサート。チェロとハープとピアノ。
バッハの無伴奏チェロ組曲第1番、日本の子守唄メドレー、サンサーンスの白鳥、ホルストのジュピター。
チェロならまずこれ!という定番ばかりで、王道万歳な内容。特にジュピター感動。温かくて深い包容力がたまりません。
やっぱり弦楽器の響きは格別の陶酔感がvv


後半から瀧川鯉昇登場。演目は『二番煎じ』。
BGMに鳴り出すハープ・・・ピアノ・・・チェロ・・・やっぱ邪魔しちゃってる?エンターテナーとか弾かれても、どっち聞いていいかわからない;
・・・と、最初は残念な印象だったのですが、途中から、音をネタにしたくすぐりが入るようになって、むしろそれが聞き所になってました。
猪鍋作るくだりでNHKの『今日の料理』のテーマが流れて、「じゃあテキスト15ページ・・・」とか、お酒を飲んだ時に「えもいわれぬ音楽が聞こえるような心地です」とか(笑)BGMに合わせて酔っ払って見せたり、頑張ってコラボってました。
でもやっぱり、当たり前だけど落語の世界にクラシックは違和感が。ってなことを帰ってから旦那さんに話したところ、
「舞台を外国にしたらどうだろう。『メアリーや、メアリー』とか」
あ、それならハマる(笑)
提灯はランプ、猪鍋はポトフで、日本酒はワインになって髭男爵風に乾杯したり・・・
って、ますます楽しみドコロがずれまくるような。


落ち葉舞う上野の森も、なかなか情緒があってよい感じ。見事な銀杏の木が見れたし、暖かくてお出かけ日和の一日でした。