比喩だってw

先週から、三千里のヴァイオリンのお稽古が始まりました。
初日はいきなり雨。着く前から
「おれもう疲れたから、ヴァイオリン習いたくなくなってきた…」
と弱音を吐く三千里。(疲れたのはお前が道中小万里とふざけてばっかいるせいだろー。)
前途多難に思われましたが、先生の教え方がとてもお上手で、あっという間に彼のやる気を復活させてくれました。
まだヴァイオリンは弾かせてもらえなくて、弦の名前を覚えたり、持ち方の訓練だけだったのですが、まるで保育士さんのような、幼児相手に手慣れたご指導。
例えば「これはね、『松脂』っていって、弓のご飯なんだよ。ご飯食べないと、弓も大きな音出せないから、最初にちゃんと塗ってあげようね」というように。
一番最後に、多分2ヶ月くらい後に、三千里が一番最初に弾くことになる曲を先生が聞かせてくれました。
メロディーはなく、ソーソー レーレー…というような単音の連続でしたが、すごく音が広がって深みがあって綺麗!
上手い人のヴァイオリンをあんなに間近で聴いたのは初めてだったので、静かな震えが走るくらい素敵な音色にぽ〜っとなりました。(楽器も相当上等なものなんだろうなあ。)
いい先生に出会えてよかった、とほくほくしながら三千里と
「先生の音、綺麗だったねえ」
「さすが先生だね〜」
など話しつつ帰路についていたのですが、
「それにしても、おれ、びっくりした〜」
と三千里。
「何が?」と尋ねると、
「まさか弓がご飯たべるなんてな!おれ、あれにはほんとうにびっくりした」
大真面目な息子に、必死に笑いをこらえつつ「そうだね…」と相槌を打ったのでした。