プチ時間旅行

先週末は、13年ぶりに小学校の同窓会に参加しました。
新宿の居酒屋の一室で様々な思い出話に花が咲くわけですが、そのなかでも一番印象に残っているのが、Iちゃんの苦い経験談
同級生と、木の上から鳥の卵を強奪したIちゃん。彼女はなんとか卵を孵そうと、容器に入れたそれを人肌ほどの温度に設定したお風呂の上に日夜浮かべていたそうです。
これがなかなか効果的だったらしく、陽に透かしたらドクンドクンと動いているのが見えるようになるほど成長していく卵。(これは私も見せてもらってました。すごーい、と感動した覚えがあります。)
そしてその卵はある日とうとう……温めすぎてゆで玉子になったそうです。


酔っ払って帰ったお父さんがお湯を沸かしすぎての悲劇(笑)


Iちゃんは、当時私が住んでいた団地のちょうど真向かいに住んでいて、特に親しくしていた友人の一人でした。
Iちゃんの家が12号棟の102、私の家が13号棟の402で、互いに遊びに行く前は、窓から「Iちゃーーーん」「なあに、のりぴーーー(当時のあだ名)」等と叫んで、在宅を確認しあっていたものです。
互いの窓から糸電話を繋ごうと試みたこともありました。(←通行人の邪魔になると親に止められて断念。)
…てかうちら電話代けちりすぎ(笑)


13年たって、外見はすっかり大人っぽくかっこよく変身していたIちゃんですが、中身はあの頃のまま明るくて
屈託ない彼女だったので、嬉しかったです。Iちゃんだけに限らず、よく一緒に遊んでた子は皆変わってなかったなぁ。


同窓会って、今とあの頃の時間が交錯する不思議な空間ですね。
そこにいるのは確かに大人の友人達なのに、話し出すと彼らが急に若返って、そこにいない同級生たちも現れて、記憶の底に沈んでいた懐かしい光景が急に目覚めて広がります。ちょっとしたタイムトラベル。


楽しい時間はあっという間で、気づけばうっかり終電逃してタクシー帰り。
帰宅は一時半を過ぎていたのですが、旦那さんだけでなく三千里も、眠い目をこすりながら待っててくれていました。
なんと小万里も。(こちらは一度寝てまた起きたらしいです。)
おかえりなさ〜い、と笑顔で迎えてくれる家族に、きっと私も相好崩しまくりだったことでしょう。
「…ただいま!」